各論 医療機器の仕組みと効果 治療機器 呼吸管理に関連する最新機器

＜Key Points＞(1)High-flow nasal cannula(HFNC)は、加温加湿をしたガスを経鼻カニューレから吸入させる方法で、小児医療では、急性細気管支炎がよい適応とされる。(2)急性細気管支炎に対してのHFNCでは、2L/kg/分程度の流量が多く使われる。(3)Non-invasive mechanical ventilation(NIV)は、気管挿管を行わずにマスクを介して行う人工呼吸である。(4)NIVの成功の鍵は、マスクのフィッティングである。(5)Neutrally adjusted ventilatory support(NAVA)は特殊なプローブを食道に挿入して、横隔膜の活動電位を感知して行う人工呼吸法である。(6)NAVAによって、患者の自発呼吸と人工呼吸の同調が改善されうる。