症例
胎便関連性腸閉塞症に対してプレビュー画面を用いたベッドサイド注腸造影が奏効した超低出生体重児の1例
今治 玲助
1
,
藤解 諒
,
渡邊 日向子
,
西田 翔一
,
向井 亘
,
佐伯 勇
,
尾山 貴徳
1広島市立広島市民病院 小児外科
キーワード:
Diatrizoate Meglumine
,
X線像強調
,
腹部X線診断
,
超低出生体重児
,
注腸造影
,
胎便性イレウス
,
フラットパネルディテクタ
,
ベッドサイド
Keyword:
Diatrizoate Meglumine
,
Barium Enema
,
Meconium Ileus
,
Radiography, Abdominal
,
Radiographic Image Enhancement
,
Infant, Extremely Low Birth Weight
pp.94-97
発行日 2020年1月25日
Published Date 2020/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00645.2020224741
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症例は在胎26週5日に出生した741gの超低出生体重児で、日齢1より腹部膨満が出現し、日齢2の腹部X線検査にて著明な腸管拡張と消化管ガス像を認め、当科へ紹介となった。臨床経過から胎便関連性腸閉塞症と診断され、プレビュー画面を用いたベッドサイド注腸造影を開始したところ、20cmH2OではS状結腸まで造影剤が到達し、25cmH2Oでは下行結腸脾彎曲部まで、更に30cmH2Oでは横行結腸肝彎曲部まで到達がみられ、胎便によると考えられる欠損像が確認された。注腸後より胎便の少量排出に伴い、大量のガスが排出され、日齢3には腹部所見の改善がみられた。
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