研究
我が国における麻疹ワクチン接種の歴史と妊娠初期の抗体価
花岡 正智
1
,
山口 晃史
1国立成育医療研究センター
キーワード:
ウイルス抗体
,
麻疹
,
麻疹ウイルス
,
麻疹ワクチン
,
予防接種
,
後向き研究
,
発病年齢
Keyword:
Antibodies, Viral
,
Measles
,
Measles Vaccine
,
Measles virus
,
Age of Onset
,
Vaccination
,
Retrospective Studies
pp.803-808
発行日 2021年5月10日
Published Date 2021/5/10
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2021230407
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当センターで2002年3月~2012年3月に分娩した妊産婦のうち、妊娠初期検査で麻疹抗体価の測定が行われた9066例の測定結果を調査した。NT法で抗体陰性(4倍未満)が923例(10.2%)、抗体陰性例と抗体価低値例(4倍)を合わせた低抗体価者が2502例(27.6%)であった。ワクチン導入以前の世代を「Phase 0」とし、麻疹ワクチン1回接種が導入された1977年から2004年生まれまでの世代を「Phase 1」として低抗体価者の割合を比較すると、Phase 1はPhase 0に比べて有意に増加し、Phase 1を前半(1977~1981年)と後半(1982年以降)に分けて比較すると後半は有意に増加していた。
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