特集 周産期相談310 お母さんへの回答マニュアル 第3版
新生児・乳児編 行動、その他 乳児期 首のすわりも早く、足もどんどん突っ張ります。立たせる練習をしてもよいですか?
高田 栄子
1
1埼玉医科大学総合医療センター 小児科
キーワード:
小児の発達
,
身体運動
,
立位
Keyword:
Child Development
,
Exercise
,
Standing Position
pp.695-696
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2020088523
- 有料閲覧
- 文献概要
<回答のポイント>1)赤ちゃんの粗大運動発達には順番がある。首がすわる、寝返り、お座り、はいはい、つかまり立ち、伝い歩き、一人歩きの順である。2)首がすわった4ヵ月以降、垂直抱きで下肢を床につけると、しっかりと床に足底をつける赤ちゃんもいる。このような赤ちゃんは足を突っ張ることもできる。しかし、自分で立つには筋力の発達や姿勢反射が必要である。3)立たせる練習をすることは禁止事項ではないが、はいはいやお座りは、つかまり立ちや一人歩きにとって必要な運動であり、赤ちゃんが好むからといって立たせっぱなしにしておくのはよくない。4)立たせたときにつま先立って尖足位となる児は、下肢の痙性麻痺も疑われる。また、ピョンピョンすることばかりを好む児は、多動症などの疑いも出てくる。
Copyright© 2019 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.