特集 周産期相談310 お母さんへの回答マニュアル 第3版
新生児・乳児編 栄養、排泄など 生後1ヵ月頃 ビタミンK2シロップは何回飲む必要がありますか?
西久保 敏也
1
1奈良県立医科大学附属病院総合周産期母子医療センター新生児集中治療部門
キーワード:
ビタミンK欠乏性出血症
,
投薬計画
,
Vitamin K2
Keyword:
Drug Administration Schedule
,
Vitamin K Deficiency Bleeding
,
Vitamin K 2
pp.624-625
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2020088493
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<回答のポイント>1)乳児ビタミンK欠乏症は、ビタミンK依存性凝固因子の活性化が障害されて凝固障害を呈し、生後1ヵ月頃に頭蓋内出血で発症する。2)合併症をもたない成熟新生児におけるK2シロップの予防投与は、(1)出生後、(2)生後1週目または産科退院時、(3)1ヵ月健診時の3回が標準である。3)しかし早産児や母乳栄養児(母乳の比率が半分以上の児)は、ビタミンK欠乏になりやすいため、生後3ヵ月まで週1回のケイツーシロップ1mL(2mg)の服用を勧める。
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