特集 周産期相談310 お母さんへの回答マニュアル 第3版
新生児・乳児編 全身 新生児期 一度消えた黄疸がまた出てきたような気がします。どうすればよいですか?
西巻 滋
1
1横浜市立大学附属病院 小児科
キーワード:
黄疸-新生児
,
胆道閉鎖症
,
母乳栄養
Keyword:
Breast Feeding
,
Biliary Atresia
,
Jaundice, Neonatal
pp.532-534
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2020088455
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<回答のポイント>1)黄疸は生理的に生後2~4日目に出現し、4~7日目頃をピークに、数週間以内に目立たなくなる。そのため、可視的黄疸が2週間以上続く場合(=遷延性黄疸)、黄疸が再度強くなった場合は、精査の必要性を考慮する。胆汁うっ滞を呈する胆道閉鎖症であれば、60日以内の早期発見・早期治療が望まれる。ほかにも早期の治療介入で効果が得られる疾患もある。2)遷延性黄疸を呈する児が母乳栄養であった場合、それを母乳性黄疸と短絡的に決めつけてはいけない。
Copyright© 2019 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.