特集 血漿交換療法
序 ~血液疾患におけるアフェレシス 血漿交換を中心に~
浜崎敬文
1
Yoshifumi Hamasaki
1
1東京大学医学部附属病院 血液浄化療法部
pp.1435-1440
発行日 2018年9月30日
Published Date 2018/9/30
DOI https://doi.org/10.20837/52018101435
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体外循環により病因関連物質を分離・除去するアフェレシスのうち,全血から血漿中の病因関連物質を分離・除去する血漿交換療法は,血液疾患を含む様々な疾患に対して施行される。血漿交換療法には単純血漿交換法,二重膜濾過血漿分離交換法,血漿吸着法,選択的血漿交換法があり,疾患および病因物質の特性や個々の症例の状態に応じて使い分けられる。アフェレシスは難病・稀少疾患を対象とすることが多く,有効性のエビデンスが不十分な疾患も少なくない。知見を蓄積してエビデンスを確立し,より良い医療を提供していく必要がある。