特集扉
感染症インテリジェンス-世界と日本の感染症情報を活用する-
pp.29-29
発行日 2017年8月25日
Published Date 2017/8/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201709029
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化学療法の領域 2017年9月号(Vol.33 No.9) 特 集 感染症インテリジェンス -世界と日本の感染症情報を活用する- 世界中の感染症が日常診療の場に出現することが珍しくなくなり,これまで国内には存在しないとされていた熱帯地域の感染症の国内感染も見つかる今日この頃,次々と出てくる情報に一喜一憂することなく,その情報源や探知された方法などを理解した上で,情報を読み解く必要がある。また,情報には常に不確定要素がつきまとうため,現在利用できる情報を整理し,現状のリスクを系統的に評価するというリスクアセスメントを行って,適切な対応へと結びつけることが肝要である。 本特集では,国内外における感染症情報の収集体制やメカニズムについて,それぞれの専門の先生方に現時点でのリスクアセスメントを含めて執筆いただいた。今後のそれぞれの現場における適切な行動につなげていただけることを期待する。 序 -感染症アウトブレイク情報をどのように読み解くか- 総論 1.日本における感染症サーベイランスの現状と課題 2.国際的な感染症サーベイランスと世界における情報共有 3.国際的に重要な感染症アウトブレイクの実地疫学調査とその情報共有 4.感染症のリスクアセスメント 5.診療・対策で活かす感染症情報 各論 1.ヒトサル痘 2.鳥インフルエンザ -ヒトの感染症とそのリスク評価について- 3.ウイルス性出血熱 4.中東呼吸器症候群 5.蚊媒介感染症 -未来のための蚊との闘い-