特集 急増するアレルギー疾患の現状と今後の対策~アレルギー疾患対策基本法の推進に向けての展望~
9.アレルギー疾患医療提供体制における管理栄養士の役割と課題
迫和子
1
1公益社団法人 日本栄養士会・専務理事
pp.305-309
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201802305
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食物アレルギー児・者に対する栄養指導は,医師の診断,指示に基づき「必要最小限の食物除去の指導」を行い,「適切な栄養量を摂取し,楽しく豊かな食生活を送る」ことや「“食べられる範囲”を定期的に確認しながら,食生活の幅を広げる」ことにある。そこで,日本栄養士会は,地域の関係機関が連携して児・者を支えるために食物アレルギー管理栄養士・栄養士の認定を開始するとともに,拠点病院等への配置を目指して食物アレルギー専門管理栄養士の養成を行うこととした。さらに,JDA-DAT(日本栄養士会災害支援チーム)による大規模災害時の食物アレルギー児・者への栄養支援活動を推進している。