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第6回ヒューマンサイエンス調査報告書発表会 希少疾患克服に欧米企業は積極参加遺伝子治療の応用研究も再び活発化
pp.2024-2031
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201609030
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公益社団法人ヒューマンサイエンス振興財団は8月2日,都内で第6回ヒューマンサイエンス調査報告書発表会「希少疾患の遺伝子治療等革新的治療法の欧米での進展,および再生医療の周辺技術と規制動向」を開催した。ヒューマンサイエンス振興財団は,医薬品の研究開発から医療応用に至るまで,幅広いテーマを取り上げて調査研究を行っており,毎年,報告書を公表している。そして,それら報告の中でも特に注目される内容について報告会を開催し,さらなる周知を図ってきている。今回は,2015年度の調査報告書のうち,同財団が例年実施している海外調査の概要のほか,近年,臨床応用が進みつつある遺伝子治療の現状などが,それぞれの専門家によって講演された。海外,とりわけ欧米では,遺伝子治療に代表される最先端の医療技術が,企業や行政当局だけでなく,患者団体も参画して推進されている。新たな成長産業として,医療分野に注目しているわが国でも,これらの最新動向を踏まえた上で医療政策を構築することが,国民福祉の充実の面からも必要と言えるだろう。発表会では,海外の状況を参考にして,日本の医療をどのように展開していくべきか,関係者の間で議論された。
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