連載 薬剤師が知っておくべき臓器別画像解析の基礎知識 52
9.肝臓分野 4)肝血管腫の画像診断
上村顕也
1
,
青栁豊
2
1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野
2新潟県厚生連新潟医療センター消化器病センター長
キーワード:
肝血管腫,良性腫瘍,検診,Kasabach-Merritt症候群
Keyword:
肝血管腫,良性腫瘍,検診,Kasabach-Merritt症候群
pp.1039-1042
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201504005
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肝血管腫は,検診の超音波検査などで指摘されることの多い,良性腫瘍である。造影超音波検査,CT(computed tomography),MRI (magnetic resonance imaging)などの画像診断で典型的な所見を呈する場合は,無治療で経過を観察する。巨大な腫瘤は,さまざまな症状,合併症を呈する場合があり,外科的切除や血管塞栓術を行うことがある。従って,他の肝腫瘍との鑑別を含め,画像所見,臨床経過の特徴を理解する必要がある。