認知症と透析医療
認知症とは その定義、概要、経過、疫学
朝田 隆
1
1東京医科歯科大学脳統合機能研究センター 認知症研究部門
キーワード:
Alzheimer病
,
認知症
,
認知症-血管性
,
基準値
,
Lewy小体病
,
認知症-前頭側頭型
,
慢性腎臓病
Keyword:
Alzheimer Disease
,
Dementia
,
Reference Values
,
Dementia, Vascular
,
Lewy Body Disease
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Frontotemporal Dementia
pp.991-997
発行日 2016年7月10日
Published Date 2016/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016391712
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「生後いったん正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退・消失することで日常生活・社会生活を営めない状態」を認知症という.代表的な認知症性疾患は4大認知症と呼ばれるアルツハイマー病,レビー小体型認知症,前頭葉側頭葉変性症,脳血管性認知症で,その概要と経過を略述した.認知症の疫学では,65歳以上における認知症の全国有病率は2012年10月で15%で,患者数約462万人と推定されている.最近,生活習慣病と認知症の関係が注目されるようになり,慢性腎臓病(CKD)も重視されている.そこで両者の関連について,疫学的知見,脳血管病理,神経変性という観点から最近の知見を紹介した.
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