透析スタッフに必要な腎移植医療の知識2013
小児腎移植の現況
服部 元史
1
1東京女子医科大学 腎臓小児科
キーワード:
移植片生着
,
腎臓移植
,
腎不全-慢性
,
治療成績
,
小児医療から成人医療への移行
Keyword:
Graft Survival
,
Kidney Failure, Chronic
,
Kidney Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Transition to Adult Care
pp.1375-1381
発行日 2013年8月10日
Published Date 2013/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013333177
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小児末期腎不全診療(とくに腎移植)の現況について概説する.近年の慢性腎不全診療の進歩は目覚ましく,小児患者の長期生存が可能となっている.腎移植は適応が拡大されつつあり(ABO血液型不適合症例や原発性過蓚酸尿症に対する肝・腎複合移植など),また最近の安定した成績を背景として先行的腎移植が積極的に実践されている.現在の治療目標は,自立した社会人に育てることにあり,保存期腎不全の時期から,子どもたちの生涯にわたる腎不全治療計画を立てることが肝要である.また,小児末期腎不全診療は長期間かつ多方面にわたるため,さまざまな職種の医療従事者との密接な連携が必要不可欠である.
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