休刊記念 臨牀消化器内科40年の歩み
2.特別寄稿:「臨牀消化器内科」40年を振り返る 本誌編集を通じた出会いと学び
一瀬 雅夫
1,2
1埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科
2日鉄テックスエンジ株式会社
pp.1618-1621
発行日 2025年12月20日
Published Date 2025/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003709
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「臨牀消化器内科」との出会いは創刊号,純白にスカイブルーが印象的な洒落た装丁の雑誌を書店で見つけ,それが研究室の先輩 丹羽寬文先生の編集された雑誌であることを知ったときの驚きは今も忘れない.当時,消化管を主題にした先行雑誌が専門医の高い評価を得ていたが,病理形態学主体の重厚な内容で,折しも内分泌学領域の進歩を受けた消化管ホルモン~細胞内シグナル伝達機構への理解の深化,そして,ヒトゲノム内のがん遺伝子発見をきっかけに分子生物学の興隆による新たなメディカルサイエンスの展開を感じ取っていた若い世代としては,物足りなさを感じるところであった.胃潰瘍の診断を特集した創刊号は防衛医科大学校教授として栄転され,精力的に活躍を開始された丹羽先生のその後の発展を予感させる輝きを放っていた.即,購入し,夢中になって読んだことを思い出す.日本消化器内視鏡学会の当時の理事長 﨑田隆夫先生の巻頭言に始まる内容については申すまでもなく,執筆者の陣容に丹羽先生一流の戦略が感じられ,未だ若かった私にも強烈な印象を残した.

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