特集 血液透析患者の血圧を再考する
1.血液透析患者の血圧値と生命予後・臓器合併症
田村 功一
1
,
安藤 大作
2
,
押川 仁
3
1横浜市立大学医学部循環器・腎臓・高血圧内科学
2国際親善総合病院腎臓・高血圧内科
3横浜栄共済病院腎臓内科
キーワード:
高血圧
,
低血圧
,
Uカーブ現象
,
心腎代謝連関
,
テーラーメード医療
Keyword:
高血圧
,
低血圧
,
Uカーブ現象
,
心腎代謝連関
,
テーラーメード医療
pp.127-133
発行日 2024年2月10日
Published Date 2024/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002883
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慢性透析患者における血圧と予後との関連性とそれに基づく血圧管理については,①慢性透析患者の血圧値と脳心血管病発症や死亡の頻度の間にはUカーブ現象の存在が示されている,②慢性透析患者においても非透析慢性腎臓病患者と同様に降圧薬による血圧管理治療による脳心血管病や死亡のリスク低減が期待できる,③降圧目標に加えて血圧の測定法・測定のタイミング(透析療法間の家庭血圧,透析施設での透析前・透析中・透析後血圧など)を含めて統一的・画一的な推奨は困難であると考えられ,慢性透析患者各々の合併症や生活状況・ADLなどの状態に合わせてのテーラーメードな血圧管理が求められる.
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