特集 透析施設における感染症対策 2023
第Ⅱ章 感染予防各論 8 感染性心内膜炎
北村 謙
1
,
藤井 秀毅
2
1淡海ふれあい病院腎臓内科
2神戸大学大学院医学研究科腎臓内科/腎・血液浄化センター
キーワード:
血液透析
,
菌血症
,
バスキュラーアクセス
,
弁の石灰化
Keyword:
血液透析
,
菌血症
,
バスキュラーアクセス
,
弁の石灰化
pp.881-886
発行日 2023年6月10日
Published Date 2023/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002631
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・透析患者(とくに血液透析)は,免疫能低下に加えバスキュラーアクセスからの菌血症をきたしやすく,心内膜炎発症の高リスク群であり,発症後の生命予後も不良である.
・透析患者では,非透析患者と起因菌が異なり皮膚常在菌が多く,またMRSAの分離頻度が高い.
・弁の石灰化が高度であることから,経胸壁心エコーでの診断に難渋することも多く,経食道エコー実施を積極的に考慮すべきである.
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