血液浄化機器2020
第Ⅵ章 腹膜透析関連機器 2.自動腹膜灌流装置
根岸 光彦
1
1宗像医師会病院 診療技術部臨床工学科・臨床工学技士
pp.1020-1023
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001403
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自動腹膜灌流装置(automated PD;APD 装置)は腹膜透析液を自動的に交換する装置である.残存腎機能や腹膜機能を考慮し,患者の栄養状態やADL・QOL に合わせて1 回の注液量・貯留時間・交換時間などが設定可能である。CAPD では1 日に3~4 回のバッグ交換ごとに切り離し・接続を行うために6~8 回の操作が必要となるが,APD はあらかじめプライミングが終了した回路一式に接続し,就寝中などに自動で治療を行う.治療終了の朝に切り離しを行うので操作は数回で済み,タッチコンタミネーションを減らせる特徴がある.
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