増刊号 形成外科学界未来予想図
2.自動制御による顔面骨切りロボットの開発—Le Fort Ⅰ骨切り術を安全に実施するために—
丹羽 幸司
1,2
,
野崎 貴裕
3,4,5
,
矢澤 真樹
5
,
橋川 和信
6
1ナグモクリニック大阪
2慶應義塾大学大学院理工学研究科・後期博士課程
3慶應義塾大学理工学部
4慶應義塾大学ハプティクス研究センター
5慶應義塾大学医学部形成外科学教室
6名古屋大学大学院医学系研究科形成外科学
pp.S64-S67
発行日 2023年6月30日
Published Date 2023/6/30
DOI https://doi.org/10.18916/keisei.2023130021
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
Ⅰ 概 要
直接的な人の操作を要しない自動制御型の手術用ロボットは,これまで実用化されていない。障壁となっている主な問題は,剛性のあるロボットで軟性の血管や神経を扱うことの困難さである。われわれは,独自のアイデアと技術でこの問題を解決できると考えており,世界で初めて自動制御手術ロボットを実用化することを目指している。はじめに取り組む手術としてLe Fort I型骨切り術を選び,現在鋭意研究を進めている。本稿では,その概要について解説する。
Copyright© 2023 KOKUSEIDO CO., LTD. All Rights Reserved.