投稿論文 症例
咽頭粘膜弁による軟口蓋再建の1例
宮林 亜沙子
1
,
四ツ柳 高敏
,
北田 文華
,
権田 綾子
,
加藤 慎二
,
須貝 明日香
,
山下 建
,
石崎 力久
1函館五稜郭病院 形成外科
キーワード:
経腸栄養
,
構音障害
,
口蓋帆咽頭不全症
,
喉頭鏡法
,
軟口蓋
,
縫合法
,
濃厚流動食
,
粘膜弁
,
鼻音症
Keyword:
Articulation Disorders
,
Enteral Nutrition
,
Velopharyngeal Insufficiency
,
Suture Techniques
,
Speech Disorders
,
Laryngoscopy
,
Palate, Soft
pp.223-228
発行日 2020年2月10日
Published Date 2020/2/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2020210245
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67歳男性。左頬粘膜の疼痛を主訴に前医を受診し、扁平上皮癌の診断にて切除術が施行された。だが、術後1年で隣接する左軟口蓋に腫瘍の再発を認め、腫瘍切除および欠損部に右硬口蓋の粘膜骨皮弁による再建が施行されるも、術後壊死により左軟口蓋に広範な欠損を生じたため当科へ紹介となった。当科では左軟口蓋に約1/2に及ぶ広範囲な全層欠損に対し咽頭粘膜弁による再建を行った。その結果、術後経過は良好で、術後は開鼻声などの構音障害が著明に改善し、明瞭な会話が可能となり、術後10ヵ月の時点で瘻孔の再発は認められていない。
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