特集 産婦人科医が知っておきたい プレコンセプションケアの最前線Ⅰ
8.職域におけるプレコンセプションケア
佐藤 美香
1
,
甲賀 かをり
1
M. Sato
1
,
K. Koga
1
1千葉大学医学部附属病院産科・婦人科
pp.467-472
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002950
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日本において女性の就労割合は年々上昇し,2022年には約8割にのぼる。出産年齢の上昇に伴い,就労女性のキャリア形成期とプレコンセプション期間が重なっており,就労女性をターゲットとしたプレコンセプションケアの啓発が重要である。一方,労働人口に占める女性の割合の高まりや,女性特有の健康問題が生産性に影響することなどから,企業における女性の健康への関心は向上している。本稿では,企業におけるプレコンセプションケア啓発の取り組みを紹介する。職域におけるプレコンセプションケアのデータの蓄積,男性プレコンセプションケアや管理職への啓発などが今後の課題であり,企業・行政と医療の連携が必要である。
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