特集 産婦人科診療decision makingのためのMRI・CT
Ⅱ.卵巣の良性疾患および悪性腫瘍との鑑別診断
1)充実部と囊胞部が混在する卵巣腫瘍の鑑別診断
-b.卵巣漿液性腺線維腫の画像診断
竹内 麻由美
1
,
原田 雅史
1
,
松崎 健司
2
M. Takeuchi
1
,
M. Harada
1
,
K. Matsuzaki
2
1徳島大学医学部放射線科
2徳島文理大学診療放射線学科
pp.738-743
発行日 2019年6月30日
Published Date 2019/6/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000914
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患者設定 50歳台。卵巣腫瘍にて手術予定。経腟超音波では,充実部と囊胞部が混在する腫瘍としてみられる。まず卵巣腫瘍を摘出し,術中迅速診断に提出することとした。卵巣癌であれば,後腹膜リンパ節郭清を含むステージング手術を予定しているが,そのほかの腫瘍であれば,リンパ節郭清は行わない方針である。治療計画を立てる上で,術前の画像検査によって,卵巣腫瘍の良悪性の鑑別,組織型の推定をできるだけ行っておきたいが,どのように診断すればよいか。
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