特集 PIHからHDPへ―妊娠高血圧症候群up to date―
企画者のことば
増山 寿
1
Hisashi Masuyama
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科産科・婦人科学分野(教授)
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000452
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妊娠高血圧症候群(hypertensive disorders of pregnancy;HDP)は,母体や新生児の罹病率や死亡率増加につながる周産期管理上非常に重要な疾患です。HDPでは,母体は子癇,HELLP症候群,常位胎盤早期剝離など重篤な疾患を発症しやすく,また胎児発育不全(fetal growth restriction;FGR)や胎児機能不全を伴いやすいことが知られています。さらにHDP既往女性は将来メタボリック症候群を,またHDP母体から生まれたFGR児も,将来肥満,生活習慣病の発症リスクが高いことが報告されています。
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