特集 乳幼児健診でよくある疑問・相談への対応
泌尿器・生殖器
40 おねしょ・夜尿症
-「いつから治療するべきか」「夜間に起こしてトイレに行かせるべきか」など
内藤 泰行
1
,
安食 淳
1
,
浮村 理
1
1京都府立医科大学泌尿器科
pp.1402-1406
発行日 2024年11月30日
Published Date 2024/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003272
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ここがポイント
☑『夜尿症診療ガイドライン 2021』では,夜尿だけの単一症候性夜尿症と,昼間の下部尿路症状を伴う非単一症候性夜尿症のエビデンスに基づいたアプローチの方法を明確にした.これに従って診療を進めることが推奨される.
☑本人と保護者が困っている場合には積極的に治療に取り組む.当科では目安は7歳である.
☑夜尿症治療の第一選択は,デスモプレシン(経口薬)と,アラーム療法である.
☑単一症候性夜尿症に対して,抗コリン剤による単独治療は第一選択としないことを推奨する.
☑デスモプレシン単独治療より早期に改善を希望する場合や,デスモプレシンで効果が得られない場合に,デスモプレシンと抗コリン剤の併用療法を提案する.
☑デスモプレシン,アラーム療法,その両者の併用で効果の得られない場合に,三環系抗うつ薬を提案する.
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