特集 乳幼児健診でよくある疑問・相談への対応
眼
29 目やに・目の潤み
-「生まれつき涙・目やにがある」「睫毛が目に入るようでよく涙目になっている」など
大野 智子
1
,
松村 望
1
1神奈川県立こども医療センター眼科
pp.1350-1353
発行日 2024年11月30日
Published Date 2024/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003261
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ここがポイント
☑先天鼻涙管閉塞は自然治癒しやすい疾患であるが,改善しない場合,症状が長引き,また1歳過ぎてからの眼科受診では,局所麻酔で治療可能な時期を逃して,全身麻酔での治療を余儀なくされる可能性がある.このため,「症状が重い場合や,生後6か月になっても自然治癒していなければ眼科を受診する」と説明することが望ましいと考えられる.
☑睫毛内反は自然軽快の可能性が高いが,場合により角膜乱視,角膜混濁を生じ,弱視を生じる場合があるため,睫毛が角膜や結膜に触れていて,流涙や眼脂の症状が続くようであれば.眼科受診を勧める.
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