Japanese
English
症例
陸上選手に発症した大腿骨小転子裂離骨折の1例
Avulsion fracture of the lesser trochanter of the femur in a track and field athlete;a case report
小関 和彦
1
Kazuhiko KOSEKI
1
1泉整形外科病院
キーワード:
Avulsion fracture
,
Lesser trochanter of the femur
,
Track and field athlete
Keyword:
Avulsion fracture
,
Lesser trochanter of the femur
,
Track and field athlete
pp.1267-1269
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002719
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要旨:比較的まれな大腿骨小転子裂離骨折の1例を経験したので報告する。症例は12歳男子で,陸上の大会で走っている最中に発症した。逃避性跛行を呈して来院し,単純X線像にて右大腿骨小転子裂離骨折を認め,骨片は約1.5cm近位に転位していた。後療法は松葉杖で痛みに応じて荷重を許可し,4日後には疼痛が軽減し独歩可能となっていたため,ストレッチを中心としたリハビリテーションを開始した。39日後には片脚hoppingも疼痛なく可能となったためランニングよりスポーツ活動を開始し,2カ月後の陸上の大会に疼痛なく出場できた。6カ月後の単純X線像では骨片は初診時と比べ転位の増大なく完全に骨癒合していた。疼痛に応じた保存療法でも早期にスポーツ復帰が可能で良好な成績が得られた。
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