Japanese
English
特集 ロコモの現状と今後の展望
フレイルと要介護
Frailty and disability
赤坂 憲
1
,
樂木 宏実
1
Hiroshi AKASAKA
1
1大阪大学大学院医学系研究科,老年・総合内科学
キーワード:
Phenotype model
,
Frailty Index
,
Surgery
Keyword:
Phenotype model
,
Frailty Index
,
Surgery
pp.789-794
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002606
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要旨:フレイルとは,健常(ロバスト)な状態から要介護状態に至る中間段階を指し示す概念であり,適切な介入によって進行を抑制できる可能性がある。フレイルには身体的なもののほかに,精神・心理的なものや社会的なものなど,様々な状態が含まれる。いずれのフレイルであっても,要介護状態,さらには疾患の発症や増悪,生命予後に影響することが研究,報告されている。「フレイル・ロコモ克服のための医学会宣言」では,運動器の軽度の機能低下がまずロコモティブシンドロームとして検出され,その中から徐々に重症化して高齢者ではフレイルに至る,と解説されている。フレイル・ロコモともに,早期発見と適切なタイミングでの介入によって,要介護状態の発生を予防することは重要であり,社会全体で取り組む意義がある。
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