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放射性同位体(radioisotope:RI)は研究,工業,医療などで広く利用されているが,市場としては核医学に利用されるものがほとんどを占めている。中でもSPECTで広く使用されるテクネチウム-99m(99mTc)の親核種となるモリブデン-99(99Mo)の需要は最も多く,日本では減少傾向にあるが,世界的な市場は毎年8%で成長している。また,2000年以降,α線放出核種やβ線放出核種による標的アイソトープ治療が注目され,治療用放射性医薬品の市場も拡大を続けている。日本では主にヨウ素-131(131I)甲状腺疾患治療薬(ヨウ化ナトリウム),イットリウム-90(90Y)放射標識抗体療法薬(ゼヴァリン),ラジウム-223(223Ra)去勢抵抗性前立腺癌治療薬(ゾーフィゴ)およびルテチウム-177(177Lu)神経内分泌腫瘍治療薬(ルタテラ)が承認され使用されているが,原料となる放射性核種はすべて海外からの輸入に頼っている。
According to the “Action Plan for the Production and Use of Radioisotopes for Medical Purposes” that the Atomic Energy Commission formulated on May 31st 2022, JAEA is conducting research activities toward the production of 99Mo/99mTc using research reactor JRR-3 and the production of 225Ac using the fast experimental reactor Joyo.
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