特集 画像診断レポート ここだけは落とせない!主治医に伝えるべきポイント
第4章 心臓・大血管
2 大動脈瘤
関口 達也
1
,
小林 洋樹
1
,
関口 由佳
1
,
小野 隼
1
,
原 拓也
1
,
橋本 順
1
1東海大学医学部付属病院 画像診断科
キーワード:
大動脈瘤
,
画像診断
Keyword:
大動脈瘤
,
画像診断
pp.1307-1317
発行日 2022年10月31日
Published Date 2022/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000002128
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大動脈瘤の破裂や切迫破裂は緊急治療の適応となるが,多くは病院にたどり着く前に死亡する1)。治療ができたとしても術後死亡率は高く,一命を取りとめたとしても元のADLへの復帰が難しい症例を散見する。一方,非破裂大動脈瘤の多くは無症状であり,腹部触診や画像検査などで発見されることが多い(図1)。疼痛などの症状が認められた場合には瘤破裂や解離の徴候の可能性があるとされる。一度破裂してしまうと生命予後の悪い疾患であり,大動脈瘤が発見された時はしっかりとしたフォローを行う必要がある。破裂のリスクが高いと判断された場合には,侵襲的治療(外科手術や血管内治療)が行われる。大動脈瘤の発見やフォロー,周術期精査の中心となるのは画像検査であり,我々放射線科医の役割が大きい。
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