特集 消化器・一般外科における技術認定制度を意識した内視鏡外科手術教育と手技の工夫
Ⅰ 技術認定制度 1 日本内視鏡外科学会技術認定制度開始の経緯とその目的
森 俊幸
1
,
三澤 健之
2
,
山口 茂樹
3
,
黒柳 洋弥
4
1幹人会 菜の花クリニック/杏林大学客員教授
2帝京大学医学部肝胆膵外科
3東京女子医大消化器・一般外科
4国家公務員共済組合連合会 虎の門病院消化器外科(下部消化管)
キーワード:
日本内視鏡外科学会技術認定制度
,
内視鏡外科手術
,
標準化
Keyword:
日本内視鏡外科学会技術認定制度
,
内視鏡外科手術
,
標準化
pp.537-544
発行日 2026年4月30日
Published Date 2026/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004943
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日本内視鏡外科学会技術認定制度(以下,同制度)は,現在ではロボット支援手術でも取得できるようになった認定資格で,多くの若手外科医が取得を目指す資格となっている。消化器外科における技術認定制度の導入は2004年であったが,それに先立つ1990年代後半から,多くの手術手技関連合併症が起こっていた。これらの合併症は,時にマスメディアにネガティブに報道された。手術手技関連合併症の発生にはいくつかの要素が絡んでいるが,内視鏡外科手術で要求される手術スキルセットが開創手術で要求されるものと異なっていること,すなわち内視鏡外科手術を始めるに当たって新たな訓練が必要となることの寄与が大きい。また,各施設で新たな手術を始める際の倫理規定の整備が不十分で,第三者の意見を反映する仕組みがなかった。このような背景から日本内視鏡外科学会は,新たに内視鏡外科手術に取り組む外科医に向けた勧告を複数回発表していたが実効性に乏しかった。

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