特集 特集肝胆膵外科におけるConversion Surgery
Ⅱ.各論 5)進行胆道癌に対するConversion Surgery
小林 省吾
1
,
後藤 邦仁
1
,
秋田 裕史
1
,
野田 剛広
1
,
土岐 祐一郎
1
,
江口 英利
1
1大阪大学大学院消化器外科学
キーワード:
胆道癌
,
薬物療法
,
Conversion Surgery
Keyword:
胆道癌
,
薬物療法
,
Conversion Surgery
pp.1451-1459
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001858
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肝胆膵領域のなかで,胆道癌に対する化学療法の開発は遅れていた。膵癌に対してゲムシタビン(Gem)が有効であったことから,胆道癌にも応用されるようになり,ゲムシタビン+シスプラチン併用療法(GC療法)に対する有効性を示したABC-02試験1)以降,同療法が標準療法となった2)。この試験を前後する2010年頃より局所進行または遠隔転移を伴うような胆道癌に対して化学療法を行い,切除後に良好な成績を収めるような症例報告が散見されるようになった(表1)3-14)。それゆえ,執筆現在はConversionの検討が少しずつ始まった段階でもあり,胆道癌における切除可能性の定義やConversionの定義など,いまだ検討の余地のある部分も残っているが,本稿では各報告の定義に従いつつ,胆道癌に対するConversion Surgeryの現状をまとめる。
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