特集 プライベートパーツを診る!
第Ⅱ章 プライベートパーツ診療の実際
4.性感染症の診療 2)性感染症を疑ったときの視診・触診のコツ!
尾上 泰彦
1
Yasuhiko ONOE
1
1プライベートケアクリニック東京
キーワード:
性感染症
,
視診
,
触診
Keyword:
性感染症
,
視診
,
触診
pp.1009-1014
発行日 2024年6月5日
Published Date 2024/6/5
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004642
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論文のポイント
⃝性感染症の臨床現場で遭遇する疾患の一部(梅毒,クラミジア,淋菌感染症,性器ヘルペス,尖圭コンジローマ)の視診・触診技術について解説した。
⃝女性の外陰部に発症した硬性下疳の約50%は潰瘍に気づかれず見逃されている。外陰部の視診は丁寧に行うことが大切である。
⃝クラミジア性尿道炎では尿道の違和感,不快感,痒みなどを自覚するが,症状が出る人は約50%である。
⃝淋菌性尿道炎は感染機会から2~7日後,外尿道口より膿性の分泌物の排出を認める。
⃝性器ヘルペスは外陰部だけではなく腟壁,子宮腟部,肛門,臀部などにも発症する。
⃝尖圭コンジローマでは疣贅以外の症状がなく痛くも痒くもないため気づかれないことが多い。
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