巻頭言
この症例は論文報告できますか?
濱田 利久
1
Toshihisa HAMADA
1
1高松赤十字病院皮膚科,部長
pp.1735-1736
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001656
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「皮膚科の臨床」と私の関係は深い,というと何か格好良いが,私の皮膚科専門医試験の受験資格に必要であった論文3本が,いずれも本誌であったに過ぎない(「前腕まで皮疹を認め,ミノサイクリンが奏効した融合性細網状乳頭腫症の1例」2000年;「趾間感染症(Toe Web Infection)」2001年;「炎症性白斑の1例」2003年)。前2編は初期研修時代にお世話になった岡山労災病院で,藤原愉高先生・吉岡敏子先生にご指導いただいたものである。そして,炎症性白斑の症例報告は故・荒田次郎名誉教授(岡山大学)との共著であり,お元気なころの先生を思い出す大切な論文となった。どうして本誌に投稿したのかは思い出せないが,おそらく最初の論文を投稿する際に本誌にしなさいと上述の2先生からお達しがあったのであろう。1本投稿すると他誌へは面倒になり,本誌ばかりとなったものと思う。
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