特集 眼科と社会生活
5.網膜色素変性患者への社会生活支援
田辺 直彦
1
1山梨大学医学部眼科学講座/田辺眼科(甲斐市)
キーワード:
網膜色素変性
,
ロービジョンケア
,
視覚障害
,
中間型アウトリーチ
,
日常生活訓練
,
視覚補助
Keyword:
網膜色素変性
,
ロービジョンケア
,
視覚障害
,
中間型アウトリーチ
,
日常生活訓練
,
視覚補助
pp.1345-1351
発行日 2017年10月5日
Published Date 2017/10/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000186
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網膜色素変性は網膜の視細胞変性を主体とする遺伝性進行性疾患であり,本邦での有病率は4,000〜5,000 人に1 人といわれ,国内での推定患者数は3 万〜4 万人と推定されている1)。わが国の視覚障害原因疾患では,緑内障,糖尿病網膜症に次ぐ第3 位であり,特に60 歳以下では視覚障害原因の第1 位となっている2)。患者は人生の長期にわたり進行性の視覚障害を背負っていくため,患者自身の生活設計に大きな影響を及ぼす。治療,支援にあたる眼科医師は,小児期から老年期までのさまざまな場面での支援を考慮する必要がある。
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