特集 胸部の最新画像情報2016
診療
右下葉B7の分岐様式 CTによる検討
石村 茉莉子
1
,
室田 真希子
,
佐藤 功
,
山本 由佳
,
外山 芳弘
,
西山 佳宏
1香川大学 放射線医学講座
キーワード:
気管支
,
気管支疾患
,
呼吸器系奇形
,
肺静脈
,
マルチスライスCT
,
解剖学的変異
Keyword:
Bronchial Diseases
,
Bronchi
,
Pulmonary Veins
,
Respiratory System Abnormalities
,
Anatomic Variation
,
Multidetector Computed Tomography
pp.205-209
発行日 2016年1月10日
Published Date 2016/1/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2016139083
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thin-section CTを用いて右下葉B7の分岐様式について検討した。右肺癌の術前精査目的でCTが撮像された371例(男性241名、女性130名、21~92歳)を対象とした。B7亜区域支の分岐様式の頻度は腹側型が233例と最も多く、次いで両側型が81例、背側型は17例、B7欠損は34例、盲端は6例であった。B7欠損、および盲端例40例では、S7に相当する領域への気管支の分布について、右下肺静脈の腹側域への気管支は38例とほぼB8から分岐した気管支が分布しており、B9+10やB10から分岐している例も1例ずつ認めた。右下肺静脈の背側域はB6およびB10から分岐している例が24例と多く、B6単独が7例、B*が3例、B10単独、B9+10、B6およびB9+10から分岐した気管支の分布がそれぞれ2例で観察した。即ち背側域ではB6の関与が33例と最も多く、次いでB10関与が26例と多かった。
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