綜説
小児の胃食道逆流症の診断と治療のポイント
三枝 英人
1
1東京女子医科大学附属八千代医療センター 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科
キーワード:
X線透視検査
,
胃食道逆流
,
気管切開術
,
危険因子
,
喉頭鏡法
,
喉頭狭窄
,
脊椎疾患
,
Proton Pump Inhibitors
,
生活指導
Keyword:
Fluoroscopy
,
Gastroesophageal Reflux
,
Laryngoscopy
,
Laryngostenosis
,
Risk Factors
,
Spinal Diseases
,
Tracheotomy
,
Proton Pump Inhibitors
pp.63-71
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2016181078
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小児の胃食道逆流症(GER)では、成人例のように胸焼けや呑酸などの、GERに典型的な症状を訴えず、しばしば行動の異常として症状が表現されるため、他疾患と誤認される場合がある。また小児においてはGERの確定診断のための、上部消化管内視鏡検査、24時間pHモニタリング、食道内インピーダンス検査などを行うのは容易でない。従って、小児患者の病態にGERが関与していることにいかに早く気づくかが極めて重要である。小児におけるGERの発症の背景、発現の背景、症状、診断の手がかり、治療のポイントについて述べた。
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