連載 特集アドバンストコース
『臨床画像』2016年9月号特集 画像診断医必携! 指定難病の画像診断
田嶋 強
1
1国立国際医療研究センター病院 放射線診断科
pp.106-109
発行日 2017年1月26日
Published Date 2017/1/26
DOI https://doi.org/10.18885/cij.201733010106
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わが国における難病対策の歴史を受けて,ついに平成27年1月1日から新たな難病医療費助成制度が実施されるに至った。本誌発刊の時点で医療費助成制度が適用される難病としては306疾患が指定されている。それらの共通点は,①希少疾患であること,②侵される臓器が全身の多岐にわたること,③発症メカニズムが未解明であるものが多いこと,④診断基準が未確立なものが多いこと,である。これらの疾患の難病認定の際には,疾患の臨床像や特徴的画像所見はもちろんのこと,難病認定基準(または診断基準)や重症度分類についても把握しておく必要がある。本特集では,まず,厚生労働省川田裕美先生に難病対策を実際に主導されている立場からわが国における難病政策の経緯について詳しく解説していただいたので,ぜひご一読いただきたい。各領域の指定難病の診断基準・重症度分類は,難病指定医への画像報告書を作成する際にぜひとも参考にしたい。
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