特集 強直性脊椎炎・乾癬性関節炎とその周辺疾患
SAPHO症候群の診断と治療
辻 成佳
1
,
岸本 暢将
2
,
森田 明理
3
,
冨田 哲也
4
,
野口 貴明
5
,
橋本 淳
5
1独立行政法人国立病院機構大阪南医療センター臨床研究部免疫異常疾患研究室・リウマチ科
2杏林大学腎臓・リウマチ膠原病内科
3名古屋市立大学大学院医学研究科加齢・環境皮膚科
4大阪大学整形外科・バイオマテリアル学
5独立行政法人国立病院機構大阪南医療センター整形外科
キーワード:
SAPHO症候群(SAPHO syndrome)
,
掌蹠膿疱症性骨関節炎(pustulotic arthro-osteitis;PAO)
,
Sonozaki syndrome
Keyword:
SAPHO症候群(SAPHO syndrome)
,
掌蹠膿疱症性骨関節炎(pustulotic arthro-osteitis;PAO)
,
Sonozaki syndrome
pp.387-393
発行日 2020年4月19日
Published Date 2020/4/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000194
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1987年フランスのChamotら1)によって報告されたSAPHO症候群は,われわれ整形外科医の多くが診断および治療に難渋する疾患の一つである。その原因の一つは,SAPHO症候群はさまざまな疾患をよせ集めたアンブレラ(傘)症候群であることが大きい。特にわが国では,掌蹠膿疱症性骨関節炎(pustulotic arthro-osteitis;PAO)との差異をどのようにとらえるのかも一定の見解がなく,混沌としている現状がある。本稿では,SAPHO症候群の現在における定義・臨床症状・治療とSAPHO症候群とPAOとの相違について一部私見を交えて記述する。
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