特集 先生はどこまでペースメーカを深く識っていますか
診る ペースメーカ患者にみられる頻脈、徐脈の診かた(ペースメーカ起因性不整脈) PMT、RNRVAS、FFRW oversensing
南口 仁
1
1大阪大学 大学院医学系研究科循環器内科学
キーワード:
徐脈
,
人工心臓ペーシング
,
頻拍
,
機器機能不全
Keyword:
Cardiac Pacing, Artificial
,
Bradycardia
,
Equipment Failure
,
Tachycardia
pp.822-828
発行日 2019年9月9日
Published Date 2019/9/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2020033377
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<Point>1 ペースメーカ介在性頻拍(pacemaker-mediatedtachycardia:PMT)は,心室期外収縮などなんらかの条件下に生じた逆行性室房伝導を感知したdual-chamber(DDD)ペースメーカにより引き起こされた,連続する心室ペーシングで頻拍を呈する。2 反復性非リエントリー性室房同期(repetitivenon-reentrantventriculoatrialsynchrony:RNRVAS)は,心房期外収縮や心室期外収縮の逆伝導がトリガーとなり,機能的な心房ペーシング不全による房室同期のない断続的操作である。3 FFRW(far-fieldRwave)oversensingは,心室の電気興奮を心房リードで感知する現象である。
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