特集 徹底理解・心機能 何をいつ測り、どう活かす?
診る 病歴と身体所見で診る心機能 時間軸を視野にいれた心機能評価
庄司 聡
1
,
白石 泰之
,
香坂 俊
1慶応義塾大学 医学部循環器内科
キーワード:
血圧
,
心機能検査
,
心不全
,
病歴聴取
,
理学的検査
Keyword:
Blood Pressure
,
Heart Failure
,
Heart Function Tests
,
Medical History Taking
,
Physical Examination
pp.298-302
発行日 2018年4月9日
Published Date 2018/4/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2018144913
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<Point>1 心不全の管理にはBNPやエコーなどの「検査」に目が向きがちだが、病歴・身体所見は非侵襲的かつ迅速に情報を得ることができ、早期診断・治療方針決定双方の鍵となりうる。2 このなかでも血圧は治療方針決定の鍵であり、このほか起座呼吸・夜間発作性呼吸困難、さらにIII音・頸静脈怒張は診断の特異度が高い。3 急性心不全では早期診断・治療の遅れが予後と関連することが明らかとなっており、病歴・身体所見を活かし、時間軸を意識して早期の介入を行っていく必要がある。
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