連載
頭蓋病変の画像診断(第9回) 頭蓋冠の腫瘍性病変(1)
中山 学
1
,
江原 茂
,
山國 遼
,
中里 龍彦
1岩手医科大学 放射線医学講座
キーワード:
血管腫
,
骨異形成症-線維性
,
骨腫
,
MRI
,
組織球症-Langerhans細胞
,
頭蓋骨腫瘍
,
表皮嚢胞
,
頭部CT
Keyword:
Epidermal Cyst
,
Fibrous Dysplasia of Bone
,
Histiocytosis, Langerhans-Cell
,
Hemangioma
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Osteoma
,
Skull Neoplasms
pp.497-504
発行日 2018年4月26日
Published Date 2018/4/26
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2018192089
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頭蓋冠の病変はまれであるが、腫瘍性病変、炎症性病変、先天性病変、外傷性病変などさまざまな疾患が認められる。また、これらは日常臨床で数多く行われているCTやMRIなどの画像検査で偶発的に発見されることも多い。画像診断はこれらの病変について、経過観察でよいのか、あるいは、さらなる検査や生検、治療が必要なのか、方針を決定するのに重要な役割を担っている。頭蓋冠病変の診断はしばしば困難であるが、特徴的な画像所見(単発あるいは多発病変か、溶骨性変化や硬化性変化、硬化縁の有無、周囲への浸潤の有無、造影効果の程度など)を理解するとともに、年齢や現病歴、既往歴、外傷歴などの臨床情報を関連付けて考えることで診断が可能となる。本稿では骨腫、血管腫、類表皮嚢胞、Langerhans細胞組織球症、線維性骨異形成について概説する。
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