症例報告
"頭鳴り"で発症した脳梁膨大部虚血の1例
土屋 寿司郎
1
,
曽根 勝
,
伊藤 治英
1曽根病院 脳外科
キーワード:
脳虚血
,
脳梁
,
FLAIR法
,
拡散MRI
,
拡散テンソル画像
,
頭鳴
Keyword:
Brain Ischemia
,
Corpus Callosum
,
Diffusion Magnetic Resonance Imaging
,
Diffusion Tensor Imaging
pp.1504-1508
発行日 2017年12月26日
Published Date 2017/12/26
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2018048076
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"頭鳴り"(鈴虫が鳴くような音)を頭頂後頭部に感じ、MRIで脳梁膨大部前域に虚血性病巣を認めた症例を経験した。そして、MRIで認められた脳梁膨大部病巣は、拡散強調テンソル像とトラクトグラフィでも認められた。本症例から、脳梁を通る聴覚交連線維は、脳梁膨大部前域を通り、音の発生場所の認識のみならず、発音体の音質の認識にも関与している、と解釈された。"頭鳴り"が、脳梁膨大部前域の虚血性病巣で認められた症例報告はなく、報告した。
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