神経放射線診断Update "Knowledge is power"
白質の解剖
下地 啓五
1
1東京都健康長寿医療センター 放射線診断科
キーワード:
局所解剖学
,
神経線維
,
錐体路
,
中脳
,
脳
,
脳幹
,
脳梁
,
三次元イメージング
,
脳弓
,
拡散テンソル画像
,
交連線維
,
中小脳脚
,
内側毛帯
,
白質
Keyword:
Anatomy, Regional
,
Brain
,
Brain Stem
,
Corpus Callosum
,
Mesencephalon
,
Nerve Fibers
,
Pyramidal Tracts
,
Fornix, Brain
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Diffusion Tensor Imaging
,
White Matter
,
Middle Cerebellar Peduncle
pp.s10-s21
発行日 2015年3月10日
Published Date 2015/3/10
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2015201557
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拡散テンソル像を撮像し,これを解析ソフトで線維追跡アルゴリズムに基づいて処理することで,非侵襲的に生体脳の白質線維を巨視的レベルで3次元描画し,観察できる.
白質線維は大きく4種類に分けられる.脳幹の線維,大脳の連合線維,投射線維,交連線維である.
大脳から発する線維は,脳幹を経て背髄,脳神経,小脳へ中継される.
連合線維は皮質と皮質を結ぶ線維である.
投射線維は大脳皮質と下位の中枢神経系を結ぶ線維である.
投射線維のうち内包を通過する線維群を特に放線冠と呼ぶ.
連合線維の中でも左右半球間の皮質を結ぶ線維を特に交連線維と呼ぶ.
ヒトの脳内には約13万5000kmの有髄線維が存在するとされている.
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