特集 変形性膝関節症-病態・評価・治療
病態 OA病態の分子背景
川口 浩
1
1東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科
キーワード:
Peptide Hydrolases
,
変形性関節症
,
ヘリックス-ループ-ヘリックスモチーフ
,
Cyclooxygenase 1
,
Cyclooxygenase 2
,
Prostaglandin-E Synthases
,
Endothelial PAS Domain-Containing Protein 1
,
軟骨内骨化
,
病態生理
Keyword:
Prostaglandin-E Synthases
,
Osteogenesis
,
Peptide Hydrolases
,
Osteoarthritis
,
Helix-Loop-Helix Motifs
,
Cyclooxygenase 1
,
Cyclooxygenase 2
,
Endothelial PAS Domain-Containing Protein 1
pp.563-568
発行日 2019年6月19日
Published Date 2019/6/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2019374734
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変形性関節症(osteoarthritis;OA)の分子メカニズムはほとんど解明されておらず、明らかな原因療法は存在しない。近年、メカニカルストレス負荷モデルによるマウスジェネティクスを用いてその分子背景に迫る研究が多くなされており、成長板軟骨にみられる軟骨内骨化過程が永久軟骨であるはずの関節軟骨において誘導されることが、OAの発症に関与していることが示されている。軟骨内骨化シグナル関連分子がOAの根本療法の標的分子となることが期待される。しかしながら、最も重要なのは、これら基礎研究でみつかったシーズを臨床の現場に届けるための、産・官・学におけるシステムの変革である。
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