特集 運動器画像診療の最前線
部位別・疾患別画像診療の最前線 痛みの画像診療
下 和弘
1
,
牛田 享宏
1愛知医科大学運動療育センター
キーワード:
運動皮質
,
MRI
,
神経網
,
体性感覚皮質
,
腰痛
,
前頭前皮質
,
疼痛-神経障害性
,
慢性疼痛
,
機能的神経イメージング
,
異痛症
Keyword:
Hyperalgesia
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Motor Cortex
,
Neuralgia
,
Nerve Net
,
Somatosensory Cortex
,
Low Back Pain
,
Prefrontal Cortex
,
Functional Neuroimaging
,
Chronic Pain
pp.154-166
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2018192553
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ここまできた最前線
● MRIを用いて,ヒトを対象に非侵襲的に脳の神経活動を測定し,画像化することが可 能であり,痛みの研究に応用されている。 ● 健常者に侵害刺激が入力され,痛みを感じている際には,体性感覚野,島,帯状回, 前頭前野,扁桃体,海馬,視床下部,線条体,視床,中脳水道灰白質,延髄吻側腹外 側部,小脳などの活動がみられる。 ● 慢性痛患者では,健常者の場合は特別な反応を示さないような刺激(例:視覚刺激)か らでも,不快感とともに痛みに関連する特異的な脳活動を示し,複雑な病態の一因と なっている可能性がある。 ● 安静時の脳の機能的結合性が注目されており,痛み患者の予後予測や痛みをサブグル ープ化する指標となる可能性を有する。
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