特集 肩の腱板-基礎から学ぶ臨床-
腱板断裂部位と肩関節可動域制限の関連
松村 昇
1
,
Philippe Collin
,
Gilles Walch
1慶応義塾大学 医学部整形外科
キーワード:
肩関節
,
関節可動域
,
危険因子
,
肩甲筋
,
腱損傷
,
疼痛測定
,
回旋筋腱板
,
肩痛
,
肩腱板損傷
Keyword:
Risk Factors
,
Shoulder Joint
,
Pain Measurement
,
Tendon Injuries
,
Range of Motion, Articular
,
Rotator Cuff
,
Rotator Cuff
,
Rotator Cuff Injuries
,
Shoulder Pain
pp.794-801
発行日 2012年7月19日
Published Date 2012/7/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2012314041
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関節造影CT、MRIで腱板を構成する5区画のうち、棘上筋を含む2区画もしくは3区画に断裂を認めた腱板断裂100肩を対象として、障害部位別に臨床症状を比較した。対象症例を断裂形態にて5群別し、各症例の疼痛、肩関節自動可動域を評価した結果、3区画以上の機能障害が挙上障害の危険因子であることが判明し、特に肩甲下筋は内旋のみならず肩関節挙上においても重要な役割を果たしていると推測された。一方、肩関節の外旋可動域は棘下筋腱および小円筋腱の断裂と関係しており、外転位外旋の可動域は小円筋腱が断裂しない限りは維持されていた。腱板断裂の治療に際しては、各症例の断裂部位と腱板構成筋の質を評価すべきであり、大きな腱板断裂症例では一部が修復不能であっても3区画が不可逆的な状態になる前に部分的な修復術などを行い、断裂の伸展を止めるべきと考えられた。

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