特集 肩の腱板-基礎から学ぶ臨床-
肩関節周囲血流と臨床症状との関連 超音波ドプラ法を用いた夜間痛のある腱板断裂の血流評価
寺林 伸夫
1
,
福田 雅
,
伊藤 芳毅
,
松本 和
,
瀧上 伊織
,
渡邊 恒夫
,
関根 綾子
,
清水 克時
1岐阜大学 医学部整形外科学
キーワード:
肩関節
,
血液循環
,
血管抵抗
,
回旋筋腱板
,
肩インピンジメント症候群
,
パイロットプロジェクト
,
Doppler超音波診断
,
肩痛
,
肩腱板損傷
,
肩甲回旋動脈
Keyword:
Blood Circulation
,
Shoulder Joint
,
Pilot Projects
,
Vascular Resistance
,
Ultrasonography, Doppler
,
Rotator Cuff
,
Rotator Cuff Injuries
,
Shoulder Impingement Syndrome
,
Shoulder Pain
pp.734-740
発行日 2012年7月19日
Published Date 2012/7/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2012314039
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夜間痛を有する腱板断裂における血流変化を超音波ドプラ法にて検討した。対象は関節痛にて初診した105例のうち、超音波検査で腱板断裂を認めた47例であり、夜間痛を認める34例と認めない13例に群別して上腕動脈・前上腕回旋動脈上行枝のpeak systolic velocity、前上腕回旋動脈resistance indexを患側・健側で比較した。その結果、夜間痛を有する腱板断裂群でのみ、患側の前上腕回旋動脈における血流速の上昇と血管抵抗値の低下を認め、この血流増加の原因として関節内滑膜炎が疑われた。前上腕回旋動脈の血流増加は夜間痛を有する腱板断裂患者における一つの現象であることが示され、腱板断裂の夜間痛の病態解明において重要な現象と考えられた。

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