特集 心臓移植医療~“特別な医療”から“普遍的な治療のオプション”へ~
治す17
【Expertise】アメリカの心臓移植の現状と日本との違い
香坂 俊
1
1慶應義塾大学医学部循環器内科
キーワード:
MCSの使い分け
,
待機順位の判断
,
ドナー心の受け入れ判断
,
重症心不全
,
LVAD
Keyword:
MCSの使い分け
,
待機順位の判断
,
ドナー心の受け入れ判断
,
重症心不全
,
LVAD
pp.1090-1095
発行日 2026年10月9日
Published Date 2026/10/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000002437
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アメリカでの心臓移植は,一部の専門家だけが扱う特殊な医療というより,通常の心不全診療の延長線上にある治療選択肢として,いわば「日常診療」の中に組み込まれている。そのため,専門施設へ紹介するタイミング,機械的循環補助(MCS)の導入と使い分け,待機順位の判断,そしてドナー心をどのように受け入れるかが,循環器内科医や心臓外科医の間でコンセンサスが整理されており,重症心不全患者にもスムーズに選択肢として提供される。一方,日本ではドナー不足を背景に,長期待機を前提とした左心補助人工心臓(LVAD)管理と,限られたドナー心をいかに適切に活用するかが,移植医療の中心的課題となっている。本稿では,アメリカのスケールと制度的変化を概観しながら,長期待機を前提とする日本との構造差を整理し,日本における心臓移植医療の課題と今後の打開策を考えてみたい。

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