特集1 絶対苦手分野にしない 消化管の画像診断
序説
鶴丸 大介
1
1九州大学大学院医学研究院 臨床放射線科学分野
pp.1285-1285
発行日 2024年11月26日
Published Date 2024/11/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001870
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「G(I 消化管)といえば,主役は内視鏡」,今この序説を目にしている読者の共通認識かもしれない。ところが,筆者が放射線科の門戸を叩いた1999年は,バリウム診断はまだまだ内視鏡と肩を並べていた。その後CT,MRIの時代が到来し,かつてのようなGIの勢いはなくなった。胃癌,大腸癌といったメジャーな疾患がありながら,CT,MRIでの診断は腸管壁肥厚という,あまりにもおもしろみのない無機質な診断学に成り下がってしまった。多くの放射線科医が,何となしにGIから遠ざかったことは想像に難くない。
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