特集1 FDG–PET検査におけるピットフォール集
FDG–PETの技術的なピットフォール
馬場 眞吾
1
1九州大学大学院医学研究院 保健学部門 医用量子線科学分野
キーワード:
点広がり関数(point spread function;PSF)
,
飛行時間差(time of flight;TOF)
,
シリコンフォトマル(silicon photomultiplier;SiPM)
Keyword:
点広がり関数(point spread function;PSF)
,
飛行時間差(time of flight;TOF)
,
シリコンフォトマル(silicon photomultiplier;SiPM)
pp.184-188
発行日 2024年2月26日
Published Date 2024/2/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001577
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PETの主要な測定値であるSUV(standardized uptake value)は,投与したRIが体内に均一に分布した場合を1としてその相対値を示したものであり,さまざまな要因に影響を受ける。そのなかでもPET装置固有の性能のほか,再構成法,分解能補正,ガウシアンフィルターの半値幅などは測定値に大きな影響を与える。特に性能の異なるPET装置が混在している場合や他施設で撮像された画像を比較する場合,そのままのSUVを用いて比較することは誤った解釈を生みかねない。従って,なんらかの方法で数値の換算や標準化を行うことが望ましい。また,SUV値のみを基準に結果を判断することは危険であり,ほかの臨床情報や画像全体の放射能分布をみて総合的に判断することが重要である。
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