特集 画像診断ガイドラインの使い方−トレーニングと症例集−
消化器(肝癌)領域のポイント
市川 新太郎
1
,
五島 聡
1
,
本杉 宇太郎
2
1浜松医科大学 放射線診断学講座
2甲府共立病院 放射線診断科
キーワード:
肝細胞癌(hepatocellular carcinoma)
,
肝血管腫(hepatic hemangioma)
,
EOB造影MRI(gadoxetic acid–enhanced magnetic resonance imaging)
Keyword:
肝細胞癌(hepatocellular carcinoma)
,
肝血管腫(hepatic hemangioma)
,
EOB造影MRI(gadoxetic acid–enhanced magnetic resonance imaging)
pp.1373-1378
発行日 2023年12月26日
Published Date 2023/12/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001521
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古典的(多血性)肝細胞癌と診断されるEOB造影MRIの所見は「動脈優位相での早期濃染,門脈優位相でのwashout,移行相から肝細胞相での低信号」である。EOB造影MRIには平衡相が存在しないことは重要である。EOB造影MRIでは血管腫に特徴的な遅延性造影効果が不明瞭なことがあり,移行相で周囲肝実質よりも低信号を呈する場合もある(pseudowashout)。
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